2017年10月11日(水)
安倍政権倒し、新しい日本をつくろう
総選挙公示 共闘勝利、比例で共産党躍進を
志位委員長が第一声
第48回総選挙が10日公示され、22日の投票日に向けた12日間の選挙戦がスタートしました。465議席(小選挙区289、比例176)をめぐって各党の激しいたたかいが繰り広げられます。日本共産党は比例65人(小選挙区重複含む)、小選挙区206人の候補者を擁立。市民と野党の共闘の勝利と、「比例を軸」に「850万票、15%以上」、全国11のすべての比例ブロックでの議席増と小選挙区でも必勝区を中心に議席の大幅増に挑戦します。安倍政権を打倒するという大局に立って日本共産党は、67の選挙区で候補者をおろす決断をし、その結果全国249の小選挙区で野党勢力が一本化してたたかう体制ができました。志位和夫委員長が東京・新宿駅西口で第一声をあげ、その後、大阪で演説。小池晃書記局長は那覇市で、あかみね政賢候補(九州・沖縄比例候補)をはじめ「オール沖縄」候補の必勝を訴えました。全国各地で行われた比例候補、小選挙区候補の第一声、街頭演説などでは共闘をともに進めた市民が応援弁士にたち、「今度は共産党」とエールを送りました。志位委員長の第一声
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東京・新宿駅西口で第一声をあげた志位委員長は「今度の総選挙は、安倍政権を退場に追い込む歴史的チャンスです」と述べ、「『ブレない党』『共闘の大義を貫く党』―日本共産党躍進こそ、市民と野党の共闘を前に進め、日本の政治を良くするうえでの最大の力となります。安倍政権を倒し、野党連合政権に向けて大きく踏み出そう」と熱く訴えました。歩道からデッキまで、熱心に聞き入り力強いエールを送る聴衆で埋まり、演説後も「共産党」「比例は共産」コールなどの声援で沸き返り、熱気がみなぎりました。
東京比例の笠井亮政策委員長をはじめ比例候補6氏が登壇し、笠井候補は党躍進へ「首都東京から大波を」と力を込めました。
応援演説で、翻訳家の池田香代子さんは「共産党は献身的に(共闘実現へ)働いている。比例は共産党しかない」とエール。浜矩子同志社大学教授が「共産党に『市民主義』の旗手たることを期待する」とメッセージを寄せました。
志位氏は、総選挙の最大焦点は、憲法ないがしろ、民意踏みつけ、異常な国政私物化疑惑という5年間の安倍暴走政治だと指摘し、「日本共産党の躍進で、安倍政権に退場の審判を下し、政治を主権者・国民の手に取り戻そうではありませんか」と呼びかけました。
「安倍政権を退場させた後にどういう日本をつくるか」と問いかけ、(1)北朝鮮の核・ミサイル問題をはじめ、どんな問題でも、軍事でなく、平和外交の力で解決する日本(2)1%の富裕層や大企業のための政治でなく、99%の国民のための政治(3)原発ゼロの日本、再生可能エネルギー先進国(4)世界に誇る憲法9条を守り、9条を生かした日本(5)核兵器禁止条約にサインする政府―をつくろうという日本共産党の五つの提案を縦横に訴え。どの問題でも一貫して、国民の切実な願いに寄り添い、実現に向けて力を尽くしているのが日本共産党だとして支持を呼びかけると、随所で盛大な拍手と声援が湧き起こりました。
この中で志位氏は、5年間の「アベノミクス」がもたらしたのは格差拡大だけだと批判し、消費税10%大増税はきっぱり中止させ、「増税するなら『アベノミクス』で大もうけしている富裕層と大企業に応分の負担を求めよう」と訴えました。
原発問題での最大の試金石は再稼働を認めるかどうかだとして、「国民の5〜6割は再稼働反対で揺るがない。福島の現実を目のあたりにして再稼働反対は国民的合意となっています」と強調し、党躍進で原発ゼロの日本をつくろうと呼びかけました。
志位氏は、総選挙の本当の対決構図は「自公とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」の二極対決だと強調。全国249の小選挙区で野党が候補者を一本化したことを紹介し、「共闘こそ希望であり、未来をひらく力です。共闘の力で安倍政権を倒し、新しい日本をつくろうではありませんか」と訴えると、割れんばかりの拍手と声援が起こりました。