2017年10月9日(月)
首相が狙う改憲阻もう
東京 大学人と市民 330人つどい
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「安全保障関連法に反対する学者の会」は8日、東京都千代田区で「安倍9条改憲NO!」と題した大学人と市民のつどいを開き、安倍首相がもくろむ改憲を阻止しようと声を上げました。330人が参加しました。
第1部では憲法問題を考えるシンポジウムを開き、水島朝穂・早稲田大学教授が基調講演しました。水島氏は、改憲問題が争点化した今回の総選挙で、安倍首相が狙うのは戦力不保持を規定した9条2項の死文化だと指摘。同時に「希望の党」が、自民党の「遊撃隊」として改憲論議を推進する危険な役割を果たしていると述べました。
水島氏は、自民党の改憲策動を打ち破る手だてとして「先日のICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)のノーベル平和賞受賞を力に、平和のメッセージを安倍首相につきつけよう」と語りました。
中野晃一・上智大学教授の進行で水島氏、大沢真理・東京大学教授、三成美保・奈良女子大学教授が討論しました。大沢氏は、日本の若者が貧困化している問題から「経済的徴兵制」導入の危険性を解説。三成氏は、個人の尊厳を保障した憲法24条の精神を侵す自民党改憲案の本質を批判しました。
第2部は、各大学で結成した安保法廃止を求める大学有志の会がブロックごとの連絡会を発足。安保法廃止を求める学習会など各ブロックの運動を紹介しました。
佐藤学・学習院大学教授が「大学人と市民の連帯を強め、改憲阻止へ新しい地殻変動を起こそう」と行動提起しました。