2017年10月7日(土)
疑惑隠し解散を批判
BS番組で井上氏 戦争法廃止を主張
日本共産党の井上哲士参院議員は5日放送のBSフジ「プライムニュース」に出演し、総選挙(22日投開票)の争点である北朝鮮問題や安全保障政策をめぐり、各党代表と議論を交わしました。
井上氏は、安倍晋三首相が北朝鮮情勢を引き合いに「国難突破解散だ」と冒頭解散したことについて、「与野党が臨時国会で北朝鮮への抗議の本会議決議をあげることを合意していたのに、冒頭解散をしてつぶしながら何が“国難”だ」と指摘。立憲民主党の長妻昭前衆院議員も「森友・加計学園問題を隠す疑惑突破解散にすぎない」と述べました。
戦争法に対する議論では、自民党の中谷元・元防衛相は戦争法が北朝鮮に対する抑止力になっていると強弁。希望の党が戦争法容認の立場をとることに、「国会審議では(法律の)中身の議論はできず大混乱で終わっているために、現実的に議論ができるようになったことはいいことだ」と評価しました。
民進党から希望の党にくら替えした長島昭久前衆院議員は、戦争法の国会審議当時には「反対」を表明していました。安倍政権が憲法解釈を変更して戦争法を成立させたことに「国際情勢が動き軍事技術が発展したら、それにつれて憲法解釈だって変わっていい。憲法解釈ひとつ変えただけで立憲主義違反だという話は、ついていけない議論だと当時も今も思っている」と言い放ちました。
井上氏は、戦争法が発動されて国民に知らされないままに米艦に海上自衛艦が給油をし、米朝間で軍事衝突が起これば日本が戦争の当事者になる危険が現実のものになっていると指摘。グアムを狙ったミサイルも日本が迎撃できる可能性もあるという小野寺五典防衛相の答弁も示し、「安保法制は戦争を引き寄せ、むしろ日本を危険にするものだ」と強調し、戦争法廃止を主張しました。