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2017年10月5日(木)

主張

安倍政権を倒す力

共闘の勝利と党の躍進こそ

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 安倍晋三政権による大義のない臨時国会冒頭解散という暴挙、「希望の党」の結成、野党第1党の民進党の「希望」への合流決定―。公示目前の総選挙は、かつてない情勢の大激動の下でたたかわれます。その中で、いよいよ鮮明になっているのは、「自民・公明とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」という政治対決の構図です。暴走を重ねる安倍政権にきっぱり退場の審判を下すために、安倍政権と正面から対決する市民と野党の共闘の勝利とともに、共闘を断固として貫く日本共産党の躍進がきわめて重要となっています。

暴走政治と正面対決し

 立憲主義と民主主義を踏みにじり民意に反する暴走を続けてきた約5年の安倍自公政権をこれ以上続けていいのかどうか。今度の総選挙で最も問われる大争点です。

 安保法制=戦争法、秘密保護法、「共謀罪」法を強行するなどの憲法ないがしろの姿勢、県民の声を無視した沖縄の米軍新基地ごり押し、「森友」「加計」疑惑などの国政私物化…。あまりにひどい暴走政治に国民の怒りは沸騰し、東京都議選で自民党は大惨敗しました。安倍首相が臨時国会の冒頭解散という暴挙に出たのも世論に追い込まれたものです。この冒頭解散は“疑惑隠しだ”と国民の怒りをさらにかきたてる結果となり、安倍政権は新たな矛盾に陥る事態となっています。

 小池百合子東京都知事が代表の「希望の党」は結党当初から指摘されていた「自民党の補完勢力」ぶりが一層あらわです。「安保法制容認」「9条を含む憲法改定」という主張は自民党と全く変わりなく、その賛否を民進党出身者に「踏み絵」として迫る選別手法は、国民に衝撃を与えています。暴走政治の一翼を担ってきた「維新の会」との連携、民進党の吸収・合併を通じた野党共闘を破壊する行動などは安倍政権にとって最大の援軍である「希望」の姿を浮き彫りにしています。これらの「補完勢力」に政治は託せません。

 民進党の「希望」合流決定は、市民と野党がこの間築き上げてきた共闘に対する重大な背信行為であり、逆流にほかなりません。

 2年前、2015年の安保法制=戦争法強行をめぐる空前の国民的なたたかいの中で生まれ培われてきた市民と野党の共闘にこそ、安倍政権打倒のたたかいの大義があり、民意無視の暴走政治に代わる新たな政治を実現できる力を持っています。それは昨年の参院選での11の1人区での共闘の勝利、新潟知事選や仙台市長選の勝利などに示されています。全国各地でも「共闘の絆」が数多く生まれています。この本流をさらに強く大きくすることが急務です。

 総選挙での、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党躍進こそが、安倍自公政権へのもっとも厳しい審判となり、改憲勢力への痛打になることは明らかです。

ともに日本の前途開こう

 日本共産党は、市民と野党の共闘によって日本の政治の前途を切り開く立場を揺るがずに貫く党です。今度の選挙では、日本共産党、立憲民主党、社民党の3野党が協力・連携し、市民と共闘をさらに発展させながらたたかいます。

 “大義の旗”“共闘の旗”を一貫して掲げ続ける日本共産党を躍進させることは、共闘をすすめ政治を変える最大の力となります。


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