2017年10月4日(水)
第2回中央委員会総会について
10月3日 日本共産党中央委員会書記局
一、日本共産党第2回中央委員会総会は、総選挙の公示7日前の10月3日午後、党本部で開かれた。会議前半の幹部会報告の部分は、「総選挙必勝・全国いっせい決起集会」として、党内通信・インターネットで中継され、全国の党員、後援会員、支持者など2万3千人以上が参加した。
一、志位和夫委員長が幹部会を代表して報告を行った。報告は冒頭に、党大会で決めた総選挙の目標への挑戦をよびかけたうえで、第一の主題として、「自公とその補完勢力」対「市民と野党の共闘」という対決構図が、鋭い形で浮き彫りになっていることを明らかにした。安倍首相が解散の大義を語れず、窮地に追い込まれるとともに、「希望の党」が、あらゆる面で「自民党の補完勢力」としての本質をあらわにしていることを解明した。「市民と野党の共闘」の側では、民進党が「希望の党」への合流という、4野党の党首合意を反故(ほご)にする背信行為を行ったが、日本共産党は市民と野党の共闘で政治を変える立場を断固として堅持し、進んでいくことを表明した。
第二の主題として報告は、総選挙の政治論戦でとくに留意すべき4点――(1)選挙の最大争点は“安倍暴走政治をこのまま続けさせていいのか”にある、(2)北朝鮮問題の道理ある解決の道を攻勢的に語る、(3)消費税10%への大増税の是非を問い、党の経済改革論を豊かに語る、(4)9条改憲勢力に痛打を与える選挙にしていく――を明らかにした。
第三の主題、選挙戦の宣伝・組織活動については、野党共闘の勝利と日本共産党躍進の一体的追求、「比例を軸に」、「850万票、15%以上」をめざすとりくみと小選挙区必勝区の勝利の一体的追求という、「二つの一体的追求」をゆるがず貫くことを強調し、五つの具体的な行動を提起した。
報告は結びに、前例のない大激動のもとで、党躍進の条件が間違いなく存在していること、同時に結果に実らせるには、やるべきことをやるべき期日までにやりぬくことが必要なことを強調し、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進をつかみとろうと訴えた。
一、総会では、幹部会報告について11人が討論した。
一、志位委員長が討論の結語を述べた。結語は、立憲民主党、社民党とともに、3党と市民の共闘でたたかう決意を述べ、立憲民主党代表・枝野幸男氏の選挙区の党候補を取り下げ、協力してたたかうことを表明した。
また、情勢の大激変のもとで、自公と補完勢力が党略を弄(ろう)するものの誤算があらわになり、破たんに直面している一方、この勢力との対比で、わが党の“ブレない党”“スジを通す党”という値打ちが際立ち、党躍進のチャンスが間違いなく存在していることを明らかにした。
結語は最後に、宣伝・組織活動の目標を基準にし、到達点をリアルに見て、やり抜く手だてを日々うっていくこと、とりわけ公示までに党躍進の勢いをつくりだす重要性を強調し、この大会期の大仕事となる総選挙で、中央委員会の任務を果たすことを訴えた。
一、総会は、幹部会報告と結語を全員一致で採択し、総選挙での躍進を固く誓い合って散会した。