2017年9月30日(土)

「共闘の流れ大切に」

ＢＳ番組　笠井氏が決意表明

　日本共産党の笠井亮政策委員長は２８日、ＢＳフジ番組「プライムニュース」に出演し、総選挙に向け「市民と野党の共闘の流れを大切にし、安倍政権を退陣に追い込む」と決意を表明しました。自民、公明、民進、新党「希望」、日本維新の会の各党会派代表らが出演しました。

　笠井氏は、今回の冒頭解散を「森友・加計などの疑惑をなかったことにするための前代未聞のやり方だ」と批判。「憲法を無視し民意を踏みつける安倍政権の暴走を終わらせられるかが争点だ」と強調しました。

　笠井氏は、民進党が「希望」への合流方針を承認したことについて「市民連合との合意を裏切り、４野党で一致したことを踏みにじった」と批判。安保法制＝戦争法に賛成し憲法改定に向かう新党は「政策的にも、顔ぶれを見ても自民党の補完勢力だ」と指摘し、同党で「安倍政治を終わりにすることにはならない」とくぎを刺しました。

　民進党を離党し「希望」に加わった細野豪志氏が「共産主義を信奉しておられる政党との共闘は無理があった」と発言すると、民進党の篠原孝選対委員長代理は「安倍一強を倒し野党が力を合わせる時に入り口でそう言っていては始まらない」と反論。野党共闘について「共産党は心得てやっておられた」と述べる場面もありました。

　笠井氏は視聴者から選挙戦略を問われ、「安倍政権退場だ」と答え、「立憲主義、民主主義、平和主義の問題だけでなく、社会保障や子育てなど、くらしの問題も訴え、草の根で対話を大いにしていく」と力を込めました。

　政治アナリストの伊藤惇夫氏は、有権者から見れば保守対保守の構図が分かりにくいとして、「共産党を選択肢として選ぶ人が増えるのでは」と予測しました。