2017年9月27日(水)

「疑惑隠し、追い込まれ解散だ」

市民と野党の共闘で　安倍政治転換を

　日本共産党の山下芳生副委員長は２５日のＢＳ日テレ番組「深層ＮＥＷＳ」に出演し、安倍晋三首相の冒頭解散表明を批判し、野党と市民の共闘による安倍政治の転換を訴えました。民進、自民、公明の各党代表が出演しました。

　山下氏は「なぜ冒頭解散なのか説明がない」と指摘。「森友・加計疑惑」の説明に国民の大半が納得していない状況を恐れた首相の「疑惑かくし、追い込まれ解散だ」と批判しました。

　公明党の高木陽介幹事長代理は「おかしいと思うなら代わる政権を担えばいい」と発言。自民党の柴山昌彦筆頭副幹事長は「街頭で訴えればいい」と暴言を吐きました。山下氏は「そんなむちゃくちゃな話はない。街頭演説に首相が答弁するのか｣と抗議しました｡

　新党立ち上げを表明した小池百合子東京都知事について、柴山氏は「基本的な方向性はそれほど違わない」と言明。新党を加えた改憲勢力での３分の２議席獲得を目指すことも否定しませんでした。

　山下氏は「国民から希望を奪っているのは自民党の政治だ。対決してたたかわないと本当の希望は出てこない」と指摘。さらに、解散後の総選挙について「野党と市民の間に改憲反対など共通の理念がある」と強調し、「国民多数の声を踏みつける安倍政治をこのまま続けていいのか訴えたい」と決意を語りました。

　民進党の辻元清美幹事長代行は野党共闘について「国民の声に配慮し（候補者を）一本化する努力をしていく」と語りました。