2017年9月26日(火)
豊洲工事入札やり直し
1者入札中止ルール適用で
東京都が、築地市場(中央区)の移転先としている豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)の土壌汚染追加対策工事4件の入札について、1者入札中止のルールにもとづき、やり直すことになったことが25日までにわかりました。
入札の透明性向上に向け、工事参加を希望する業者が1者(グループ)以下だった場合は、入札を中止し再入札を行うという新ルールを適用したためです。
8月臨時都議会で、豊洲の追加工事補正予算約55億円が、都民ファーストの会、公明党、自民党、民進党などの賛成で可決されました。都財務局は、9件の豊洲追加工事入札を9月19日から募集。このうち、施設建物の地下空間の底面へのコンクリート敷設や、換気設備の設置など4件の入札は、参加希望者が1者(グループ)以下だったため、22日に入札中止を決めました。
都中央卸売市場は「(入札条件の)見直しをするかどうかは検討中だ」としています。
都は来年6月上旬までに工事を完了させ、移転の環境をつくるとしていましたが、今回の入札延期で移転スケジュールに影響が出る見通しです。