2017年9月20日(水)
沖縄・石垣 自衛隊ミサイル基地いらない
署名1万4000人超す
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沖縄県石垣市(人口約4万9200人)の「石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会」は19日、防衛省による陸上自衛隊ミサイル基地建設のために市有地を提供しないことを求める1万4022人の署名を中山義隆市長に提出しました。
基地建設の賛否を市民に問う住民投票条例案が6月定例市議会で否決されたことを受け、7月末から署名運動(目標1万5千人)に取り組んでいました。
防衛省は2018年度予算の概算要求で、石垣島への自衛隊配備の関連経費として約136億円を計上。中山市長は予算計上について「理解できる」と述べ、来年3月の任期満了までに受け入れの可否を正式に表明する意向を示しています。
署名を受け取った中山市長は「たいへん多くの皆さんが署名されたことは重く受け止めたい」と述べました。
市役所前で開かれた集会では、約70人の市民が「市長は市民の声を聞け」「島のどこにもミサイル基地はいらない」とコールしました。
市民連絡会の上原秀政共同代表(八重山地区医師会長)が署名数を報告すると、大きな歓声が上がりました。
署名に取り組んだ市民は、基地が軍事攻撃の標的になる不安や基地のない平和な島を未来に残したい思いが政治的・思想的立場の違いを超えて広がった実感を語りました。
住民が全員一致で反対を決議した於茂登(おもと)地区の男性(57)は「周辺住民は一致団結して反対している。この民意を押し切って計画を進めることは許されない」と強調しました。
集会には日本共産党の井上美智子市議が参加しました。