2017年9月19日(火)
囲碁新人王戦 芝野七段が先勝
強烈な勝負手で決める
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芝野虎丸七段(17)と孫普iそん・まこと)五段(21)の対決となった第42期囲碁新人王戦(しんぶん赤旗主催)決勝三番勝負第1局が18日、東京都千代田区の日本棋院でおこなわれ、午後4時10分、252手まで芝野七段が白番中押し勝ちをおさめ、シリーズ先勝としました。第2局は10月2日(月)に同所でおこなわれます。
若手実力者同士の注目の決勝戦。握って孫五段の先番となりました。
両者とも早打ちで極めて速い進行。黒51から下辺の白石を攻め、本格的なたたかいとなり、以降、息つく暇もないたたかいがつづきました。
控室の検討では「形勢は白よし」と言われていましたが、中央で攻め合っているなかでの白178が緩着となり、左上隅、中央で黒が頑張り形勢をひっくり返しました。
寄せ合いとなり、黒が秒読みとなるなか、白214が「凡人には打てない勝負手」(控室の小林覚九段)。これにより中央にコウが発生し、最後までもつれました。
逆転に次ぐ逆転で、白の芝野七段が激戦を制しました。
勝った芝野七段は「途中負けにしてしまった。最後は難しかった。内容はよくなかったが、勝てたのは良かった」と語り、孫五段は「ずっと悪いと思っていた。完敗だった。これで終わりでないので、最後まで頑張りたい」と、第2局での奮起を誓いました。
残り時間は持ち時間各3時間のうち黒1分、白53分。
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