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2017年9月18日(月)

多くの業者、汚染不安

築地市場業界団体代表と協議会

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(写真)築地市場の豊洲新市場への移転計画をめぐる都と業界団体の協議会=16日、東京都中央区

 東京都は16日、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転計画をめぐる築地市場業界団体代表との協議会を開きました。

 あいさつした村松明典都中央卸売市場長は、新市場の売場棟など96店舗でカビが大量発生した問題を陳謝し「清掃が難しい場合は(備品の)交換などについて個別に相談し対応する。空調運転で湿度管理を徹底し再発防止に努める」と表明。土壌と地下水を環境基準以下にする「無害化」方針を撤回して行う、地下空間のコンクリート敷設などの「追加対策」が来年6月上旬に完了の見込みだとして、「6月上旬から秋にかけて、移転に向けた環境を整え、移転時期の協議を進めたい」と述べました。

 水産仲卸業者でつくる東京魚市場卸協同組合の早山豊理事長は「仲卸として『(築地に)帰ってきたい』という人もたくさんいる」と強調し、築地「再開発」の「全体像がなかなか見えない」と述べ情報を明らかにするよう要望。予定地で土壌汚染対策後最大となる環境基準の120倍のベンゼンが検出されたことにふれ、「多くの方が豊洲市場の環境問題に非常に不安を持っているのは事実。都は真摯(しんし)な対応を」と話しました。

 豊洲移転を推進してきた都水産物卸売業者協会の伊藤裕康会長は、以前から要望書を出しても都から返答がなく、追加対策の補正予算にも反映もされていないとして「全く憤慨に堪えない。もう少し真面目に考えて、扱ってほしい」と要望。「誠意ある返事がなければ、実際に豊洲へ移転することもできかねることになるかもしれない」と訴えました。

 協議会を傍聴した水産仲卸業者の新井眞沙子さんは「汚染された豊洲新市場へなんて誰が行くのか。ばんそうこうをあちこちに貼っても傷だらけで、ずっと地下水をくみ上げないといけない。『築地を守る』と言った小池百合子知事を信頼していましたが、今は怒りがふつふつとしています」と話していました。


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