2017年9月16日(土)
「共謀罪」廃止必ず
監視社会許さない
東京・日比谷野音 3000人集会・デモ
「共謀罪」法の廃止を求める市民団体・グループらが15日夜、東京・日比谷野外音楽堂で大集会を行いました。「施行されても、萎縮せず反対の声をあげていく」(川崎市・69歳男性)など、会場いっぱいの3千人(主催者発表)が参加。「共謀罪は必ず廃止」と書かれたプラカードを掲げ、「監視社会は許さない」とコールしました。
|
主催は「共謀罪廃止のための連絡会」。毎週金曜日に国会前抗議を呼びかけた「未来のための公共」、弁護士団体、環境NGOなど14団体が集まり、9月1日に発足しました。
主催者あいさつした、アムネスティ・インターナショナル日本の山口薫さんは、「共謀罪」法の問題点について、委員会での審議を飛ばし、強引に成立させた▽メールやラインで話し合っただけでも罪になる危険がある▽日常的に監視が行われる危険性もある―の3点を指摘。「声を上げ続ければ共謀罪は必ず廃止できる。頑張りましょう」と呼びかけました。
八つの団体の代表が発言しました。自由人権協会の芹澤齊代表理事は、監視社会化の進行などの危険をあげ、「廃止を求める」と訴え、日本ペンクラブ言論表現委員会の篠田博之さんは「内心の自由に国家が踏み込む共謀罪に反対を掲げ続ける」と表明しました。
共謀罪対策弁護団の三澤麻衣子事務局長は、「共謀罪」法は声をあげる国民を委縮させるためにつくられたと指摘。「声をあげさせないために警察権力をつかうのは恐怖政治だ」とのべました。
4野党代表参加
野党4党の代表が参加しあいさつしました。民進党の有田芳生参院議員、日本共産党の藤野保史衆院議員、社民党の福島瑞穂参院議員、自由党の渡辺浩一郎・元衆院議員がスピーチ。参院会派「沖縄の風」代表の糸数慶子参院議員がメッセージを寄せました。
日本共産党の藤野氏は、「市民と野党の共同という、新しい民主主義の流れを押しとどめることはできません。共謀罪法廃止、安倍政権の打倒は必ずできます。私たちも連帯し、全力をつくします」と訴えました。
集会終了後、銀座までデモ行進しました。