2017年9月16日(土)
命・人権守る社会こそ
きょうされん 全国大会に2500人
札幌で
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障害者の社会参加、地域での豊かな暮らしをめざす、きょうされんの第40回全国大会が15日、札幌市で始まりました。当事者約750人、ボランティア約300人など、のべ2500人が参加しました。大会は16日まで。
開会あいさつで、西村直(ただし)理事長は「命と人権がしっかりと守られる、安全で平和な社会づくりを歩んでいく決意を、皆で新たに確かめ合おう」と呼びかけました。藤井克徳専務理事が基調報告しました。
ステージ企画では、きょうされんの前身となった共同作業所づくり運動が50年を迎えたことにちなみ、最初の作業所ができた愛知県などから「50年ものがたり」が語られ、全国各地の支部が歌声を披露しました。
精神科医の香山リカ・立教大学教授や北海道大学の上野武治名誉教授、金沢大学の井上英夫名誉教授、北海道新聞の佐藤一記者を講師に迎えた特別分科会「生きたかった〜相模原障害者殺傷事件から1年の今を検証する〜」には、会場いっぱいの376人が参加。
香山さんは、日本に差別扇動、排外主義がまん延していると指摘。「おそらく彼(植松聖被告)もそういった情報にアクセスし、染まっていったのではないか」と話しました。
参加者は「たとえ寝たきりでも、生きているだけで命は尊い」「時間が平等なように人の命も平等だ」「事件を忘れず一人ひとりに考えてほしい」などと発言しました。
日本共産党の畠山和也衆院議員をはじめ、各政党の道選出国会議員が参加しました。