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2017年9月10日(日)

リニア訴訟 “南アルプス壊される”

東京地裁 静岡の原告が訴え

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(写真)報告集会で地図を示し説明する服部さん=8日、東京・参院議員会館

 リニア中央新幹線の認可取り消しを求める「ストップ・リニア!訴訟」の第6回口頭弁論が8日、東京地裁で行われ、原告らはトンネル工事が静岡北部の南アルプスの自然を破壊することを訴えました。

 原告でリニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク共同代表の林克さんと焼津市在住の登山家、服部隆さん、弁護団の西ケ谷知成弁護士が陳述。傍聴に前回を超える173人が詰めかけました。

 大量の建設発生土のほとんどを、事業者のJR東海は大井川の川岸の燕(つばくろ)沢に積み上げようとしています。林さんは、ここは近くの山の地滑りによって形成された所で、大地震が起これば川がせき止められダムができ危険だと現地の写真を示し告発しました。

 トンネルにより大井川が毎秒2トン減水することにJRは導水路で対処するとしています。「物言えぬすべての命に代わって訴えたい」と切りだした服部さんは、この対策では上流部に水は戻せないと追及しました。

 西ケ谷さんは、大井川支流を泳ぐイワナの動画を紹介しながら、発生土置き場も減水対策も具体的なことを認可前に示さなかったJRと認可した国を批判。「これを許せば環境影響評価法は全く無意味になってしまう」と訴えました。

 終了後、行われた報告集会では日本共産党のもとむら伸子、はたの君枝両衆院議員と社民党の福島みずほ参院議員があいさつしました。


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