2017年9月6日(水)
豊洲移転の補正予算可決
都議会 とや議員が反対討論
都ファ・公・自・民賛成
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東京都議会第2回臨時会は5日の本会議で、築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス豊洲工場跡地)への移転を推進する補正予算(総額55億円)を都民ファーストの会、公明党、自民党、民進党などの賛成で可決しました。日本共産党、生活者ネット、維新の会は反対しました。
小池百合子知事は7月、都が移転の前提とし、市場業者や都民に約束してきた、土壌と地下水汚染を環境基準以下にする「無害化」方針を撤回。今回の補正予算には、専門家会議が提言した汚染の追加対策〈(1)市場施設の地下空間の底面にコンクリートを敷設して換気する(2)地下水管理システムの揚水井戸を増設する(3)新市場の三つの街区を横断する道路の地下にある観測用マンホールを補修する〉のほか、新市場のカーブミラー設置、築地市場の再開発の検討などが計上されています。
反対討論に立った共産党の、とや英津子都議は、小池知事が「無害化」の約束をほごにしたことを批判し、追加対策はいずれも「安心・安全を保障できないことが明らかに」なったと強調。知事が追加対策は「専門家会議の提言を踏まえた対策だ」と繰り返したことについて、「専門家会議の提言にもとづいて860億円もかけて行った土壌汚染対策は失敗に終わった。その専門家会議の提言だから大丈夫だと言われても到底信用できない」と厳しく指摘しました。
質疑を通して移転方針に市場業者の合意が得られていないことがはっきりしたとし「市場業者の合意なしに移転を進めることは許されない。豊洲新市場への移転は中止すべきだ」と主張しました。