2017年9月3日(日)
厚木基地 米機爆音が町中に
大分空港 オスプレイに抗議
厚木監視 「訓練中止直ちに」
在日米海軍厚木基地(神奈川県大和、綾瀬両市)で1日から始まった原子力空母艦載機の離着陸訓練は2日、朝8時前から午後3時40分前まで行われました。訓練は、県や地元自治体の即時中止の要請も無視して強行され、基地周囲に爆音を響かせ、週末土曜日の市民の平穏な生活を脅かしました。
ほぼ休みなく2分おきに1回程度のペースで離着陸を繰り返す艦載機。爆音は、近くでは電話で会話ができないほど激しく、午後2時13分には、滑走路の北側約1キロ地点で、極めてうるさい自動車のクラクションに匹敵する110・9デシベル(大和市発表)に達しました。
監視活動を行った「爆音をなくし、米空母の母港に反対する厚木基地周辺住民の会」の河野幸司代表委員は「私たちは、どんな状況でも着艦訓練をするなと求めてきたのに、踏みにじられた思いで許せません。直ちに中止するべきです」と述べました。
同日、日本共産党の井坂新哉県議団長、宮応ふみ子、高久良美両大和市議も訓練の様子を監視しました。
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大分行動 「欠陥機いらない」
8月29日に大分空港(大分県国東=くにさき=市)に緊急着陸した米海兵隊普天間基地(沖縄県宜野湾市)所属のオスプレイは2日も、修理のため空港内にとどまったままです。
空港そばの滑走路を見渡す高台では大分県平和委員会の遠入健夫副会長や地元住民ら5人が「オスプレイ飛行中止を」との横断幕を掲げて抗議しました。遠入氏は「世界各地で事故を起こしている明らかな欠陥機が日本全土を飛び回ることの危険性が、いよいよ明らかになった。緊急着陸とはいえ、民間空港を利用するなどとんでもない。トラブルが起きればどこの空港でもいいから使う米軍の横暴、身勝手さを許してはいけない」と声を上げました。
行動に参加した男性(59)=国東市=は「欠陥のある軍用機が、普通に生活する市民の頭の上を飛び回っていると思うと、ぞっとする。オスプレイは直ちに飛行中止すべきだ」と話しました。