2017年8月29日(火)
築地再整備に最大限努力を
無害化未達成の豊洲移転許されない
大山都議団幹事長が見解
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日本共産党東京都議団の大山とも子幹事長は28日、記者団の取材に応じ、小池百合子知事が都議会臨時会で説明した築地市場(中央区)の豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)への移転方針について、「市場移転の前提としていた予定地の土壌も地下水も環境基準以下にする『無害化』も達成できないまま、豊洲移転を進めることは許されない」と述べました。
大山氏は、小池知事が新市場予定地の「追加対策」工事が来年6月に完了する見込みでそれ以降に移転するとしたことに対し、「予定地の『無害化』は都民や市場関係者との約束だ」と指摘。環境基準の4万3000倍のベンゼンなどで汚染された豊洲予定地は、生鮮食料品を扱う市場としてはふさわしくない上、「無害化」が達成できていない状況では「移転の前提が崩れた」と指摘しました。
大山氏は、小池知事が築地市場跡地を再開発すると述べたことについて、「専門家が築地市場再整備のさまざまなアイデアを出しており、築地再整備に最大限の努力をすべきだ」と強調。「築地ブランド」が仲卸業者だけでなく卸業者や買い出し人、場外市場を含めて一体となってつくられてきたものだとして、「豊洲に移転しては築地ブランドを継続できない」と語りました。
その上で、「小池知事の説明では、市場移転を決めた根拠が明確になっていない」として、今後の審議でただしていくと発言。十分な審議を行うため、30日の本会議で予算特別委員会の設置を求める動議を提出すると表明しました。