2017年8月28日(月)
国際NGO 中高生人権セミナー
おかしいこと声あげ変える
国際人権NGO「ヒューマンライツ・ナウ」は27日、東京都世田谷区で、中高生夏休み人権セミナー「憲法×人権×私たち」を行いました。100人が参加し、自分たちの生活と人権の関係について学びました。
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同団体事務局長の伊藤和子弁護士、憲法学者の木村草太首都大学東京教授、一橋大学大学院生の奥田愛基氏をパネリストに討論しました。
伊藤氏は、「ブラックバイト」やAV出演強要などの人権侵害が起きているのに、「仕事」や「契約」だから仕方ないと思わされたり、自己責任にされている問題を指摘。「声をあげるとトラブルメーカーと言われるが、声をあげないとおかしなルールが続いてしまう」と話しました。
木村氏は、「学校で『人権は大事だ』と教えられるが、学校生活で子どもの人権は守られているか」と疑問を呈し、安全に問題がある組体操の強制や、事故が起こったときの学校の責任を回避する道徳教材があることを問題視しました。
中高生のグループ討論で「ヘイトスピーチ(差別扇動行為)やバッシングがこわくて、発言できない」などの意見が出され、奥田氏は「よくないことはよくないと言い続けないと、良心的な発言がなくなって、ヘイトだらけになる」とアドバイスしました。