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2017年8月28日(月)

水俣病 全被害者の救済を

熊本 現地調査 日程終える

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(写真)「全ての水俣病被害者救済へ扉を開こう」と団結がんばろうを三唱する参加者ら=27日、熊本県津奈木町

松岡予定候補あいさつ

 全ての水俣病被害者救済への展望をひらくかどうかがかかったノーモア・ミナマタ第2次訴訟の勝利へ、国民共同のたたかいを前進させようと呼びかけた「2017年ミナマタ現地調査」(実行委員会主催)の全体会が27日、熊本県津奈木町で開かれ、調査は2日間の日程を終えました。熊本県、東京都、新潟県、近畿地方などから訴訟原告や支援者ら320人が参加しました。

 基調報告で水俣病不知火患者会の元島市朗事務局長は、61年たっても数万人の被害者が救済から取り残され水俣病が解決に至っていない要因は「加害者の国、県、チッソが必要な水俣病被害の究明をせず被害を小さく限定し、幕引きを図ろうとし続けているからだ」と指摘。約50年前に患者が自ら補償を求めて裁判に立ち上がって以来、国民の支持を得ながら7万人近くの救済を勝ち取ってきたたたかいの成果を強調し、2次訴訟勝利が「国民の命と健康を最優先する社会実現の道標となる歴史的意義を持つ」と力を込めました。

 ノーモア第2次熊本訴訟弁護団の園田昭人団長は、19年春に1陣原告の判決を迎える見通しの訴訟が重要局面にあると述べ、原告団、患者会、弁護団、支援者をあげての奮闘を呼びかけました。

 原告を代表し、居住地域で「救済対象外」と差別され、切り捨てられた女性(79)=熊本県上天草市姫戸町=らが被害を訴えました。女性は、メチル水銀汚染の魚介類を多食した妊娠中の女性に多発した流産を、9回も繰り返した経験を明かすなど、他人には想像しにくい苦しみが語られました。

 日本共産党の松岡勝衆院九州・沖縄比例予定候補が来賓あいさつしました。


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