2017年8月25日(金)
豊洲96店舗にカビ
市場移転予定地 土壌汚染に続き
東京都築地市場(中央区)の移転予定地、豊洲新市場(江東区、東京ガス工場跡地)で、水産仲卸売場棟と青果棟など4施設の96店舗でカビが発生していることが24日、わかりました。都によると、カビが発生したのは水産仲卸84店舗、加工パッケージ棟3店舗、青果仲卸8店舗、管理施設棟1店舗。冷凍庫や木製の棚、流し台、陳列台などに発生しているとしています。
都は昨年11月に予定していた豊洲新市場の開場計画を延期。同市場で換気や空調などの対策を講じてきたとしていました。都によると8月15日に警備業者が水産仲卸売場棟の店舗内でカビが発生しているのを初めて確認。今夏の長雨で湿度が上昇したことが要因ではないかとしています。
都は連続空調運転を行い、市場関係業者に説明し、28日からカビ発生箇所の清掃などを行うよう調整中としています。
豊洲新市場をめぐっては、都の土壌汚染対策が失敗し、今年に入って地下水から有害物質のベンゼンが環境基準の100倍を検出。小池百合子知事が6月に豊洲移転方針を決めたことに、市場業者や消費者から強い反対の声があがっています。