2017年8月24日(木)
実情に合う支援措置を
九州北部豪雨 党大分県委など政府要請
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日本共産党大分県委員会と同県地方議員団は23日、7月5日に発生した九州北部豪雨について、被災した日田、中津両市と被災者の実情に合わせた救援施策を取るよう、各省庁に求めました。堤栄三県議、日田、中津、大分、宇佐、別府、佐伯の各市議と真島省三衆院議員、松岡勝衆院九州・沖縄比例予定候補が参加しました。
農水省要請では、2014年の豪雪被害の例を示して復旧事業への国の補助率を2分の1に引き上げることを求めたのに対し、同省の担当者は「豪雪の時と比べて今回の被害額は少ない」と引き上げる考えはないとしました。
経産省要請では、被災事業者へのグループ補助金(国と県で復旧事業費の75%を上限に支援)導入の要望について、担当者が「東日本大震災ほど大規模災害でないので考えていない」として、上限50万円(日田市の場合)の小規模事業者持続化補助金を被災時から遡及(そきゅう)適用して対応すると説明しました。
松岡氏は「被災事業者の苦難は変わらないのに支援に差があるのはおかしい。熊本地震なみの支援を」と強調。山下かい党県書記長は補助金について「販路拡大に限定すべきでない」と批判しました。
真島氏は「大分県と日田市が事業者にあわせて200万円の独自支援をするのに、国が50万円とはあまりに低額だ。従来の支援策に被災者を押し込めるのでなく、被災者一人ひとりを救うため、支援策を発展させるべきだ」と強調しました。
国交省には河川の抜本改修、JR復旧に国が責任をもつこと、原状復旧を超えた施策などを要望しました。