2017年8月24日(木)
沖縄・名護市長選 来年1月28日告示
稲嶺氏 3選へ出馬表明
「新基地問題に終止符打つ」
沖縄県名護市の稲嶺進市長は23日に記者会見を開き、「『名護市に新たな基地は造らせない』という信念を最後まで貫く」と述べ、来年1月28日告示、2月4日投票の名護市長選で3期目の挑戦へ立候補を表明しました。「あらゆる権限や手段を行使し、翁長知事と力を合わせて辺野古新基地建設問題に終止符を打つ覚悟だ」と決意を語りました。
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稲嶺氏は「立場や主義主張の違いを乗り越え支援してくれた市民に感謝し、その思いを一つに『50年先の名護市の未来』を築いていく」と発言。出馬を決意した大きな理由に「政府の沖縄に対する無慈悲な仕打ち」を挙げました。
政府がオスプレイ配備撤回や辺野古移設断念などの沖縄県民の民意を無視する間に、元海兵隊員が女性を殺害し、名護市安部(あぶ)やオーストラリア沖で相次ぎオスプレイが墜落したと指摘。それでもオスプレイが飛行し続けていることに「主権国家とは言い難い、基本的人権を無視した米軍追従の政府に怒りを禁じえない」と述べました。
暮らしの問題では、県北部住民の悲願である県立北部病院と北部医師会立病院の統合による基幹病院の設置に全力を注ぐと、市政発展の方向についても示しました。
選挙戦は稲嶺市長のほかに、自民党が推す候補者が立候補し一騎打ちになる見通し。同党名護市支部は同市議会の自民系会派長の渡具知武豊市議を候補者に擁立しましたが、県連はまだ推薦を決定していません。公明党も立場を明らかにしていません。
自民陣営は、辺野古問題を争点から外す意図から、県北部医療の統合問題を最大争点に選挙をたたかうことを考えています。
会見でこの点を問われた稲嶺氏は「国の仕打ちにこれまでにない危機感を持っている。辺野古抜きに選挙はありえない。市民の思いをないがしろにすることになる。これまで容認してきた人は自信を持って、その立場で選挙をたたかい、市民に選択をしてもらうべきだ」と述べました。