2017年8月22日(火)
陸自導入オスプレイ 駐屯地に暫定配備検討
防衛省 佐賀空港難航受け
防衛省は、陸上自衛隊が米軍から導入するV22オスプレイの佐賀空港(佐賀市)への配備について、暫定的に陸自駐屯地内に配備する方向で検討に入りました。政府・与党関係者が21日、明らかにしました。佐賀空港に隣接する施設予定地の用地取得が難航しているため。
防衛省の当初計画では、佐賀空港の西側約33ヘクタールの土地に駐屯地を開設し、駐機場を整備することで、2019年以降にオスプレイ17機を順次配備する予定でした。佐賀県の山口祥義知事は受け入れを容認する姿勢を示しているものの、予定地の地権者である漁業関係者らは事故に対する強い懸念から配備に反対しています。
これを受け、防衛省は18年度に佐賀空港に納入予定のオスプレイ5機を駐機させるため、新規の用地取得が要らない陸自駐屯地に暫定的に配備することを検討。具体的には九州地方や木更津駐屯地(千葉県木更津市)などが想定されています。
今月5日に在沖縄米海兵隊のオスプレイがオーストラリア沖で墜落した事故に伴い、国内では改めてオスプレイへの懸念が高まっています。暫定配備先となる駐屯地の近隣住民の反発も予想されます。このため防衛省は、米軍による一時保管も視野に入れています。