2017年8月17日(木)
生放送!とことん共産党
共産党 六つの大発見
ワタナベ・コウさん ツルシカズヒコさん
「日本共産党大発見!!」―服装家でイラストレーター・漫画家のワタナベ・コウさん、編集者・ライターのツルシカズヒコさん夫妻をゲストに迎え、小池晃書記局長らが日本共産党について語り合ったインターネット番組「とことん共産党」(3日放送)が話題です。「政治に無関心で共産党の姿が見えなかった」というワタナベさん。フジサンケイグループの出版社から発行されている『週刊SPA!』の編集長だったツルシさん。共産党に触れての“六つの発見”部分を紹介します。
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発見1 共産党は自衛隊を即廃止と言っているわけではない
生で共産党の街頭演説を聞いたワタナベさんの“発見”は、自衛隊への対応です。「“北朝鮮に攻められても共産党は自衛隊出動に反対するんか”と思っている人も多いと思いますけど、(共産党は自衛隊を)段階的に廃止していく。(国民)多数がそういう意見を持ったら、という考えがあるんだなということを知りました」と驚き。党綱領では自衛隊について「海外派兵立法をやめ、軍縮の措置をとる。安保条約廃棄後のアジア情勢の新しい展開を踏まえつつ、国民の合意での憲法第9条の完全実施(自衛隊の解消)に向かっての前進をはかる」と明記しています。
小池さんは、参院予算委員会での安倍晋三首相との論戦を紹介。自衛隊明記の9条改憲の立場から共産党を攻撃した首相に対し、自衛隊の段階的廃止の立場を展開したところ首相が驚いたことや、予算委終了後、官僚も「共産党って自衛隊をすぐなくすんじゃないんだね」と語っていたエピソードを紹介しました。
発見2 ジャーナリズムを遂行している新聞があった
ツルシさんの“発見”は「しんぶん赤旗」の値打ちです。
「ニュースって、新聞を読んでもよくわからない。で、目からウロコが落ちたのが、やっぱり『赤旗』を読んでから。歯切れがいい。その真髄は、大企業の実名を挙げて出すこと」とツルシさん。新国立競技場建設で大成建設の下請け労働者が過労自殺した問題や日本航空の熟練労働者の解雇、日立製作所の3000人解雇、トヨタの内部留保の告発など企業の実名を挙げた「赤旗」報道を紹介し、「なかなか一般の新聞は(企業名を)出さないと思いますし、僕がやっていた『SPA!』なんかでは当然出せないわけですよ」と感想。日本共産党の95年の歴史に注目し、「党としての継続性があることに信頼が置けるし、日々勉強させてもらっているという意味で愛読しますよね」と語りました。
小池さんは、国会質問や「赤旗」で損保ジャパン日本興亜の違法な裁量労働制拡大の問題を取り上げたことで厚労省が撤回したことを紹介し、「やっぱり企業名を挙げて追及しないと政府も動かない。それは企業をおとしめようというのでなく、企業の労働者を守るということ。ひいては企業の未来にもつながる話です」と応じました。
発見3 「ソ連や中国の共産党と同じ ようなもの」ではなかった
「私、(日本共産党は)ソ連共産党の下部組織だとずーっと思っていました」というワタナベさん。高校時代に起こった旧ソ連によるアフガニスタン侵略(1979年)の影響が大きかったと振り返りました。ワタナベさんは、アフガン侵略開始当時、赤旗特派員だった緒方靖夫副委員長・国際委員会責任者から、実際アフガンに入りソ連による侵略だと判断し、日本共産党が抗議したという話を聞き、まったく違う共産党なんだと思った“発見”を語りました。
発見4 共産党という党名は「損」ではない
「『共産党』(コミュニスト・パーティー)という名前は、私はわりといい、というかむしろ、中国共産党のほうが名前を変えたらいいのにと」と語ったワタナベさんの次なる“発見”は党名へのこだわりです。
「『コミュ』って、一緒にっていう意味がつくので、とてもなんか、いい感じじゃないですか。だから、うーん、いいなあと思いますけどね」
小池さんが「コミュニティーセンターなんていっぱいありますもんね。別に悪いイメージないですし」と応じると、ワタナベさんも「そうですね。コミュニケーションとかね」。
発見5 野党なのに「外交」している
「これはもう驚きましたよ。共産党って政権もとっていないのに外交活動をしている」とワタナベさん。「赤旗」を読むと、在日本大韓民国民団(民団)中央本部の新年会に共産党幹部があいさつしたり、アジア政党国際会議に参加するなど、野党外交を展開している姿がわかったといいます。
「よく考えたら『ああそうだな』って。日本の戦前の戦争を侵略戦争と認めているのは共産党。(侵略戦争と日本政府が)認めていないから今、外交がちゃんとやれていないわけだから」。ワタナベさんの“発見”は続き、核兵器禁止条約の国際会議にも日本政府は参加しないのに日本共産党は参加したことについても、「世界での赤っ恥を救ったことにもっとアピールがあればいい」と提案しました。
発見6 共産党は宗教を大事にしていた
最後は、宗教への対応です。
「私は科学と宗教に興味をもって、いろいろ本を読んだことがあるんですけど、(共産党は)宗教とか心を否定していると思った」とワタナベさん。しかし、党宗教委員会の平静丸責任者の話を聞いて“発見”したことを語りました。
「共産党というのは、政治活動をする団体。宗教者であることとかは問わないし、いま同じ目的に向かって連帯するというお話でした。ああ、なるほどなって」
小池さんは、「僕らは、政治が宗教を利用するとか、政権を維持するために宗教を使うとか、そういったことはダメだと思う」「さまざまな政治の問題を解決するためには、神を信じるものも信じないものも、力をあわせようというのが僕らの立場だし、レジスタンス(対独抵抗運動)もそうですよね。宗教というのは、積極的な面をものすごく持っていると思いますね。宗教を大事にする政党です」と語りました。