2017年8月12日(土)
新基地反対で交流
ガーソンさん、稲嶺名護市長を訪問
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原水爆禁止世界大会に参加した国際平和ビューローのジョゼフ・ガーソン副代表は10日、沖縄県名護市の稲嶺進市長を訪問し、辺野古新基地建設の現状などについてインタビューしました。
ガーソンさんの「基地建設の現状は?」との問いに、稲嶺市長は「環境アセスメントで指摘されたことや(法令の)手続きを経ずに基地建設が行われていることに県民の強い批判が起きている」と答えました。
稲嶺市長は、辺野古に造られようとしている基地に、軍港機能など米軍普天間基地にはない機能が加えられることを指摘し「代替施設なのではなく、まさに新基地だ」と述べました。
今後の運動の展開を聞かれた市長は「国が基地を造るためには、市長が許可する権限がさまざまある。国は何一つクリアできていない」と説明しました。
故郷の集落で米軍が演習や行進を繰り返したり、交通事故が起きても泣き寝入りの状況があったことなど、稲嶺市長の子ども時代のことにも話が及びました。
稲嶺市長との話を終えたガーソンさんは記者の問いに、「市長の占領下の体験が今の基地反対のスタンスにつながっているのが分かった。話もきちんとした情報収集に基づいているのも印象的だ」と感想を語りました。
国際平和ビューローのリサ・クラークさんも同席しました。