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2017年8月9日(水)

野党と市民 共闘さらに

衆院選へ本気 提案や決意

都議選 自民現職に競り勝った北多摩3区

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 自民党が惨敗し、日本共産党が躍進した東京都議選。16年ぶりに党の議席を奪還した北多摩3区(定数3、調布市・狛江市)では、井樋匡利(いび・まさとし)さんが自民党現職に646票差で競り勝ちました。選挙をともにたたかった市民や他党議員らは、衆院選を見すえて本気の共闘をつくりだす決意を固めています。(秋山豊)


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(写真)井樋匡利候補(右から2人目)への支持を訴える志位和夫委員長(その左)、左は市原広子市議、右は矢野ゆたか元狛江市長=7月1日、東京都狛江市

 「安倍政権には温かみも素朴さも感じられない。致命的なのは沖縄の基地問題での対応です。私は、沖縄県の翁長雄志知事を応援しているんです」。都議選で初めて共産党を応援した川原和代さん(70)が安倍政権への嫌悪感を語ります。

 クリスチャンの川原さんは、これまで自民党に投票することもありましたが、安保法制=戦争法に反対する国会前での行動で同じクリスチャンの井樋夫人と出会い、共感しあったことがきっかけで共産党への見方が変わりました。「都議選の応援で、共産党の方々と気持ちよく交流させていただきました」と振り返ります。

 ツイッターを見て井樋事務所を訪ね、無党派の市民として応援演説に立った鹿野研史さん(39)は、「安保法制をはじめ説明責任すら果たさず強行を続ける政治に腹を立てている」と語ります。

 実は、日本の政治に失望し、民主党から自民党に政権交代した2012年の衆院選は投票に行かなかったと言う鹿野さん。政治との距離を縮めたのは、シールズをはじめ市民による戦争法反対のたたかいが広がり、15年9月に共産党が「戦争法(安保法制)廃止の国民連合政府」構想を提案したときです。「共産党が野党共闘構想を打ち出すとは思わなかった。本気でやれば勝てるかもしれないという可能性が見えた」

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(写真)鹿野研史さん

 鹿野さんは、市民と野党の“本気の共闘”を示すため、「街頭宣伝だけでなく、選挙事務所レベルで他党派や無党派の市民とともにたたかっている姿を見えるようにすることが大事です」と強調。インターネットの交流サイト(SNS)などによる情報発信を強化して、市民が選挙に関わりやすくなる仕組みづくりを提案します。

 井樋さんの応援演説に何度も駆けつけた社民党の市原広子狛江市議は「共産党に野党共闘をつくりだす求心力を発揮してほしい」と期待します。「地域政党も含めて野党共闘を全国で進めて、共闘に消極的な政党もついてくる構造をつくらないと、安倍政権、自民党に決定的な打撃は与えられない」と指摘。9条改憲や共謀罪反対、差別のない社会の実現など、保守層にも響く共通政策を打ち出して衆院選を勝負したいと語りました。


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