2017年8月8日(火)
禁止条約 核兵器依存国への警鐘
中満国連上級代表が発言
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7日に開かれた原水爆禁止2017年世界大会―長崎の開会総会では、中満泉国連軍縮問題担当上級代表が発言しました。中満氏は「核兵器禁止条約は核兵器に依存する国々への警鐘であるともいえる」と語り、条約採択を受けて「核保有国およびその同盟国には、軍縮へどのような具体的なステップを踏めるのかを真剣に考えていただかなければならない」と述べました。
中満氏は、「条約の核心は核兵器を否定し、それを国際法として成文化した点にある」と指摘。条約が被爆者の苦難に触れたことを紹介し、「条約は、被爆者のみなさんの長年の取り組みが結実したものだ」と述べました。
保有国が核兵器の近代化を図っているとし、特に北朝鮮の行動が「国際社会を不安定化させている」と批判しました。
中満氏は、「国連は核兵器のない世界という目標へ具体的な歩みを進めるため、すべての国々や市民社会と協力し、いっそう努力したい」と力を込め、大きな拍手を浴びました。