2017年8月8日(火)
核兵器廃絶へ みなぎる力
原水爆禁止世界大会・長崎が開会
国連・政府代表・被爆者・市民勢ぞろい
原水爆禁止2017年世界大会・長崎が7日、長崎市内で始まりました。核兵器禁止条約交渉会議をリードしてきた中満泉・国連軍縮担当上級代表をはじめ被爆者、各国政府・海外代表、国内の反核・平和団体、国民平和大行進者などが勢ぞろい。禁止条約を力に核兵器の廃絶に進む決意とパワーがみなぎりました。
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会場の長崎市民会館体育館は約6千人が参加。2階席までいっぱいになり、1階では立ち見の出る盛況ぶり。
中満さんが登壇すると割れんばかりの拍手。中満さんとメキシコ、ベネズエラ、キューバなどの政府代表は子どもから折り鶴のレイを首にかけてもらい、参加者と一緒に手をあげて「はばたけ、おりづる」とコールしました。
被爆者を代表してあいさつした日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の木戸季市(すえいち)事務局長が、「国民の暮らし、安全を守る真の首相をつくろう」と呼びかけると、「そうだ」と盛大な拍手が起こりました。
主催者あいさつした世界大会実行委員会議長団の安斎育郎氏は、核兵器禁止条約はパワフルな条約だとのべ、「条約をパーフェクトにするために、核保有国と同盟国の政策を変更させ、核兵器廃絶の道を歩もう」と力をこめました。
韓国、フランス、ベトナム、アメリカで活動する海外代表がスピーチ。フランスの代表は10月以降、各地で核兵器に抗議するデモや集会を行う計画だとのべ、全世界で条約参加を迫る行動を呼びかけました。
県段階のヒバクシャ国際署名連絡会がある東北6県、首相足元の県から署名を集めて安倍政権を倒すという山口県の代表らがスピーチ。長崎市の田上富久市長が、「平和の種を宿した皆さまにエールを送ります」とあいさつしました。
基地も戦争もない不屈のたたかいを続ける「オール沖縄」の代表が連帯を表明。翁長雄志県知事のメッセージが紹介されました。