2017年8月7日(月)
独市民 核兵器廃絶願う
「世界平和の鐘」つき原爆犠牲者追悼
|
【ベルリン=伊藤寿庸】ベルリン市内のフリードリヒスハイン公園で5日夜、園内にある「世界平和の鐘」をついて、すべての核兵器の廃絶を願う「ろうそくの夜」が行われました。
「平和の鐘協会・ベルリン」や核戦争防止国際医師会議(IPPNW)ドイツ支部、ドイツ平和委員会などが共催。市民が原爆犠牲者への思いを胸に、鐘をつきました。
「世界平和の鐘」は1989年に日本から贈られました。国連本部など世界各地に設置されています。
テレビ・ディレクターのローレンツ・シュリューターさん(51)は、「ドイツはその歴史からも世界の平和に責任がある。世界の平和を願って鐘をついた」と話しました。第2次世界大戦終結時に16歳だった父親から、戦争の悲惨さを聞いて育ったといいます。
IPPNWドイツ支部(会員6000人)のザンジ・オール共同事務所長は、ニューヨークでの核兵器禁止条約の国連会議で条約の採択に立ち合いました。9月のドイツ総選挙に向け、すべての候補者に「ドイツが条約に署名すべきかどうか」を問う手紙を送って、その態度を公表していきたいと語っていました。