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2017年8月7日(月)

原水爆禁止世界大会での志位委員長のあいさつ

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 日本共産党の志位和夫委員長の原水爆禁止2017年世界大会広島デー集会(6日、広島市)でのあいさつは次の通りです。


写真

(写真)あいさつする志位和夫委員長=6日、広島県立総合体育館

核兵器禁止から廃絶へ――人類の歴史をさらに前にすすめよう

 内外の友人のみなさん、こんにちは。日本共産党の志位和夫です。(拍手)

 核兵器禁止条約の採択によって、私たちの運動は新しい段階に入りました。これまでの私たちの合言葉は「核兵器禁止条約をつくれ」でした。これからの合言葉は、「禁止条約にサインせよ」になるのではないでしょうか。(大きな拍手)

 核兵器禁止から核兵器廃絶へと、人類の歴史をさらに前にすすめるために、ともに手を携えて頑張ろうではありませんか。(大きな拍手)

「理性とハートを結ぶ」――被爆者の声が世界を動かした

 私が「国連会議」に参加して強く実感したことは、日本の原水爆禁止運動がこの会議成功にとって大きな貢献をしたということであります。

 まず何よりも被爆者のみなさんの貢献は絶大のものがありました。被爆者の藤森俊希さん、サーロー節子さんの発言には、議場から割れんばかりの拍手がわき起こりました。エレン・ホワイト議長は、条約採択後の記者会見で、次のような印象的な発言をしました。

 「被爆者が出席してくれたことは、会議を成功に導く推進力でした。それはすべての(政府)代表を感動させ、人間の魂に訴えかけるものでした。それは理性とハートを結ぶプロセスでした」

 被爆者の声が世界を動かした――これが「国連会議」に参加しての強い実感であることを、被爆者のみなさんへの敬意と感謝を込めてご報告したいと思うのであります。(大きな拍手)

「ヒバクシャ国際署名」――「核兵器のない世界」に進む最大の力

 いま一つ、強く実感したのは、「ヒバクシャ国際署名」の力です。

 3月、私が、ホワイト議長と会談した際、英語とスペイン語の署名簿を渡して「国際署名」のとりくみについてお話をしたところ、彼女は胸に両手をあてて聞き入り、「それは私にとって強さを与えてくれるものです。これだけ多くのメッセージがあることを知り、感動しました」と語りました。

 6月、被爆者代表が296万の署名目録をホワイト議長と中満泉国連軍縮担当上級代表に手渡したとき、ホワイト議長は、涙ぐみ、目を真っ赤にして条約採択への決意を語ったと聞きました。

 一筆一筆の草の根からの署名こそ、「核兵器のない世界」に進む最大の力です(拍手)。世界で数億の規模で集め、核兵器にしがみつく勢力を包囲しようではありませんか。(「おーっ」の声、大きな拍手)

私たちの手で禁止条約にサインする政府をつくろう

 私は、今朝、広島市の平和記念式典に出席しました。そこで、広島市長、広島市議会議長、広島県知事、そして国連事務総長代理ごあいさつで、すべての方が核兵器禁止条約に言及し、核兵器廃絶への決意を語りました。ただ一人、この条約に一切触れなかった人がいます(「えーっ」の声)。安倍首相であります。この落差が際立ちました。122もの国が賛成して採択された条約を、あたかもなかったもののようにして扱うことは許されないし、そんなことが通用するわけはありません。(「そうだ」の声、大きな拍手)

 唯一の戦争被爆国の政府が、この歴史的条約に背を向ける態度をとっていることは、恥ずべきことです。私は、日本政府が、これまでの態度を改め、核兵器禁止条約への参加を真剣に検討することを、強く求めたいと思います。(拍手)

 同時にみなさん、彼らが条約にサインしないというなら、私たちの手でサインする政府をつくろうではありませんか(「いいぞ」の声、大きな拍手)。安倍政権にはもうのいてもらって、日本国民の手で、核兵器廃絶を求める世界の本流の先頭に立つ政府をつくろうでありませんか。そのことを呼びかけて、連帯のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。ありがとうございました。(大きな拍手)


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