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2017年7月27日(木)

「時給1000円」ほど遠く

最賃引き上げ平均25円 中賃審が目安

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 中央最低賃金審議会(厚労相の諮問機関)の目安小委員会は25日、2017年度の最低賃金(時給)の目安について、人口を加味した加重平均で25円引き上げることを決めました。

 目安通りとなれば、加重平均は現在の823円から848円になります。過去最大の上げ幅になったものの、「ただちに1000円に」と求める労働者の要求に程遠い内容です。

 目安は地域ごとにA〜Dの4ランクに分けられ、東京などのAは26円、静岡などのBは25円、北海道などのCは24円、沖縄などのDは22円です。

 時給にすると最高は東京で958円、最低は宮崎、沖縄両県で736円。地域間格差は現在の218円から222円に拡大しました。

 政府はかつて、政府や経団連も含めた合意目標で20年までに平均1000円にするとしていました。しかし、3月にまとめた働き方改革実行計画で年限が消え、「年率3%程度をめどに引き上げ、1000円を目指す」に後退しました。「年率3%程度」では平均1000円到達は23年までずれ込みます。

 今後、目安額をもとに、各地の地方最低賃金審議会で審議が行われ、目安額からの上積みを求める運動が始まります。新しい最低賃金額は、10月以降に順次発効します。(関連記事)


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