2017年7月23日(日)
燃料デブリ確認か
福島3号機 岩状・つらら状の塊 水中ロボ撮影
東京電力は21、22の両日、福島第1原発3号機の原子炉格納容器内の調査のため、水中ロボットを原子炉圧力容器の直下まで投入しました。水中ロボットが撮影した画像で、岩石や氷柱(つらら)のような形の塊が多数、確認されました。東電は、溶け落ちた核燃料(デブリ)が含まれている可能性が高いとみています。事故発生以来、デブリとみられる物体が直接確認されたのは1〜3号機を通じて初めて。
水中ロボットは22日、さらに深くまで潜航。格納容器の底部でも同様の物体を確認しました。
圧力容器を支える台座の内部に入った水中ロボットは、さまざまな場所を撮影。台座の内壁の配管系構造物の上に岩石状の堆積物が重なっている様子を写しました。圧力容器のすぐ下にある、制御棒を動かす装置の周辺では、溶融物が垂れたようなつらら状の塊が見つかりました。黒っぽい塊に、オレンジ色の物体が堆積・付着しているように見えます。
東電の木元崇宏(たかひろ)原子力・立地本部長代理は21日の会見で「上部の原子炉の中から溶融物が出てきているのはまず間違いない」と断言。高温になったものが金属などの構造物を溶かして出てきていることから、その熱源として燃料デブリの可能性が高いと説明しました。