「しんぶん赤旗」
日本共産党
メール

申し込み記者募集・見学会主張とコラム電話相談キーワードPRグッズ
日本共産党しんぶん赤旗前頁に戻る

2017年7月21日(金)

「加計」伝達 公募2カ月前

面会記録文書 山本創生相が獣医師会に

このエントリーをはてなブックマークに追加 Yahoo!ブックマークに登録 mixiチェック

 安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)が国家戦略特区で獣医学部新設を認められる約2カ月前に、山本幸三地方創生担当相が、愛媛県今治市や加計学園の名前をあげて新設方針を日本獣医師会の役員らに伝えたとする同会の内部文書を20日、本紙は入手しました。安倍首相や山本氏は国会で加計学園ありきではないと繰り返してきました。新たな文書の判明で虚偽答弁の疑いが示された形です。

 この内部文書は、獣医師の政治団体「日本獣医師連盟」の会員に配られたもの。山本氏側からの要請で昨年11月17日に、同連盟の北村直人委員長、日本獣医師会の蔵内勇夫会長らが面会したときの記録です。

 これによると、山本氏は獣医学部新設の方針について、「今治市が土地で36億円のほか積立金から50億円、愛媛県が25億円を負担し、残りは加計学園の負担となった」と具体名をあげて説明しました。

 内閣府は今年1月4日に、今治市で2018年4月の獣医学部開学を前提に、事業者を公募。加計学園が事業者に決定したのは1月20日です。

 山本氏が獣医師会側と会った時期には京都産業大学(京都府)も、獣医学部開設を求めていました。事業者の公募前から山本氏は加計学園に絞り込んで方針を決めていたことになります。

 獣医師会は新設に反対しています。本紙の取材に北村氏は「記録に書いてあることは事実だ」と認めています。


見本紙 購読 ページの上にもどる
日本共産党 (c)日本共産党中央委員会 ご利用にあたって