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2017年7月16日(日)

玄海再稼働反対、海を守れ

長崎 新松浦漁協が初の海上デモ

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(写真)「玄海原発再稼働絶対反対」とシュプレヒコールし、拳を突き上げる漁民ら=15日、佐賀県玄海町沖

 九州電力玄海原発に近接する長崎県松浦市の新松浦漁協(組合員数約740人)は15日、九電がことし秋以降にも強行を狙う同原発3、4号機の再稼働に抗議するため、長崎県内の漁協として初めて原発沖での海上デモを実施しました。

 同漁協本所のある松浦市鷹島町は、原発から最短約8・3キロ。トラフグ養殖や、ごち網漁業(袋状の網を水中で引っ張りながら魚を追い込んで捕獲する漁法)が盛んですが、漁民らは「事故が起これば漁業は壊滅的な被害を受ける」と、再稼働反対を訴えています。

 この日朝、漁協の本所と4支所から出航した66隻が大漁旗をひるがえし、原発の沖合200メートル付近に集結。参加した約220人が「玄海原発再稼働 絶対反対」「漁民をつぶす気か」「生活の海を守れ」「安全な海を子孫に残せ」と、30分近くシュプレヒコールを繰り返しました。

 船団全体の指揮をとった鷹島在住の西吉秀敏さん(63)=同漁協理事=は、福島の原発事故で今も多くの人がふるさとを奪われ、避難を強いられている状況に「私は生まれ育った島を出て行きたくないし、再稼働しなければ避難を考える必要もない。将来、若い人たちが安心で安全の漁業で暮らしていけるかが問われている今、何も行動しないで黙っているわけにはいかないと思った」と語りました。

 日本共産党の安江結子松浦市議や同北部地区委員会のメンバーは「玄海原発再稼働絶対反対」のプラカードやプラスターを掲げ、午前7時前、松浦市の御厨(みくりや)港から海上デモに出発する同漁協新星鹿支所の組合員を激励しました。


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