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2017年7月15日(土)

18年度開設が断念理由

獣医学部問題 京産大明かす

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 安倍政権が進める国家戦略特区の獣医学部新設をめぐり、学校法人「加計学園」と当初競合していた京都産業大学は14日、京都市内で会見を開き、特区の申請を断念した理由について、「平成30年(2018年)度に開設する」という条件が付けられたためであることを明らかにしました。また獣医学部の新設を断念すると発表しました。

 内閣府は昨年11月18日に獣医学部新設について国民に意見を募集するにあたり突然、18年4月開学が条件であることを告示で指定しました。黒坂光副学長は、指定の時期では準備期間が足りず、加計学園が申請したため「優秀な教員を確保することが極めて難しくなった」と発言。京産大には獣医学部新設のための「経験とノウハウがある。ゴーサインが出ればすぐにでも着手できる内容を考えていた」「非常に残念」と語りました。

 加計学園は、獣医学部新設の規制緩和が決まる前から、愛媛県今治市の予定地でボーリング調査をするなど校舎建設の準備を進めていました。他方、京産大の吉門敬二・総務部長(前学長室長)は、獣医学部新設の規制緩和が決まった後でないと「建物や人などは準備ができないと感じていた」と話しました。

 安倍首相は6月24日に特区での獣医学部新設を加計学園以外にも認める方針を表明しています。獣医学部新設を再検討するかとの問いに黒坂氏は「将来的にも考えていない」と説明。獣医学部の設置を視野に入れて開設した「総合生命科学部」を再編し、新たに「生命科学部」(仮称)を新設する構想を発表しました。


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