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2017年7月13日(木)

九州豪雨 壊れたハウス 悲嘆

手に負えない

大分・日田

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 九州北部の豪雨災害から1週間。大分県日田市の北東部、東有田地区では山あいを流れる有田川が護岸をえぐり各所で氾濫し、川沿いの田んぼが泥や土砂、流木で埋まる被害が広がっていました。

 (大分県・丸小野一民)


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(写真)流木や板きれなどが突き刺さり倒壊寸前のハウス=11日、大分県日田市東有田

 記録的豪雨から6日の11日、農機具倉庫で一人、泥出しに汗を流していた男性(52)は「丸太がハウスを突き破った。手に負えない」と指さしました。

 長さ十数メートルはある3棟のビニールハウスは中央部分の骨組みが折れ、屋根が陥没して倒壊寸前。その横腹にはおびただしい数の流木、板きれ、折り曲がった防護さくなどが突き刺さり、ごみとともにたまっていました。

 男性は果樹栽培に挑戦しようとハウスを建て替えたばかり。約7反ある田んぼの半分近くも泥や土砂に埋まりました。

 男性は「とても一人では手をつけられない状態だ。仮にハウスは建て直せても、栽培を再開できるまで何年かかるか分からない。先が見えない」と語り、「せめて激甚指定してもらわないと」と、支援を訴えました。

 日田市内での農業被害の全体像は判明していません。市の調査(11日現在)では、東有田地区だけで泥・土砂に埋まった田んぼ、護岸や井堰(せき)、水路崩壊、ハウスなど農業施設の損壊などの被害は470件にのぼります。

安心して生活できない

仁比議員に切々

福岡・朝倉

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(写真)被災した男性から話を聞く仁比氏(手前左)と益永氏(同右)=12日、福岡県朝倉市

 九州北部豪雨を受け、連日被災地をまわっている日本共産党の仁比聡平参院議員は12日、大規模な土砂災害が発生した福岡県朝倉市の被災状況を調査しました。

 自身も被災し、地元の被災状況をよく知る益永廸弘(みちひろ)さん(70)の案内で、被災者から家屋被害の状況と生活再建の課題を聞きました。

 倒れたブロック塀の下敷きになって70代の男性が犠牲になった宮野地区では、土砂崩れとすさまじい勢いで流れ込んだ泥水で被害が広がりました。

 裏山の斜面が崩落して自宅の1階部分に土砂が流れ込んだ農家の女性(77)は「山鳴りが聞こえ、泥水に押し流されて納屋に逃げ込みました。あと1秒でも避難が遅れていたら命が危なかった。このままでは安心して生活することができない」と訴えました。

 山田地区では、2カ所のため池が決壊した現場や道路上の流木を重機で除去する作業を確認。周辺の住居では、泥まみれの畳や家具を屋外に搬出する作業が続いていました。

 仁比氏は「元の生活をなんとしても取り戻せるように力を合わせて頑張ります」と行く先々で被災者に声を掛けました。


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