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2017年7月13日(木)

九州北部豪雨1週間

避難1300人 不明21人

住民、泥出しに懸命

共産党、被災者救援へ全力

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 福岡、大分両県を中心にした豪雨災害発生から1週間となる12日も九州北部は未明から朝にかけ、局地的に激しい雨が降りました。懸命の捜索が続けられていますが難航。全体的被害の把握もこれからです。日本共産党は被災者の切実な声を聞いて、救援に全力をあげています。


 被害がとりわけ大きいのが福岡県朝倉市、東峰村、大分県日田市。朝倉市で12日、新たに3人を心肺停止状態で発見、2人の死亡が確認されて福岡、大分両県の死者は27人、行方不明が21人に。不明者が集中する朝倉市杷木松末(はきますえ)では土砂で道路が寸断され、捜索が難航しています。

 被災家屋では住民が泥出しに必死です。粘土のような泥で長靴が抜けない状態の地域も。朝倉市で泥出しをしていた男性(66)は「朝から晩まで泥出し。うちは知人が多いから何とかやっているが、1人暮らしではどうしようもない」。

 12日、孤立していた日田市2地区は県道の復旧で解消し、孤立集落はなくなりました。

 JR九州によると97カ所で被害、鉄橋復旧に3年かかるとの見通し。住宅は福岡、大分両県で全壊が約100棟とされていますが、実態はもっと多いとみられます。福岡県は民間賃貸住宅借り上げの仮設住宅入居募集を始めました。最大300万円が支援される被災者生活再建支援法が朝倉市、東峰村、日田市に適用されています。

 被害の全容把握▽避難生活の改善▽救援の前提となる罹(り)災証明の早期交付▽災害救助法の全面的活用と被災者生活再建支援法の弾力的活用▽住宅、生業再建への取り組み―などが課題です。被災市町村は小さい自治体なので国と県が財政でも人材でもしっかり支えることが重要です。

 避難者は福岡、大分両県で約1300人。共産党は国会、地方議員らが被災者の要望を聞いて回っています。

 避難所では「床が固い。暑くて眠れない」「テレビがなく情報が伝わらない」「プライベートな空間がほしい」「弁当ばかりでなく、調理ができれば、野菜もとれる」などの声が出されました。党議員らは災害救助法では「温かく栄養バランスのとれた食事」「間仕切り、段ボールベッドの購入」が保障されていることを知らせ、「一緒に声を上げて、改善していこう」と被災者を激励しています。

 (柴田善太)


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