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2017年7月8日(土)

志位委員長、国連軍縮上級代表と会談

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 【ニューヨーク=遠藤誠二】志位和夫委員長は6日、中満(なかみつ)泉・国連軍縮問題担当上級代表(事務次長)と会談し、核兵器禁止条約の今後の見通しなどについて意見を交わしました。

 志位氏は「条約案は、考えうる最良のものとなっていると考えます。採択されることになり喜んでいます」と表明。中満上級代表は、「これまで約130カ国が参加して審議してきた条約案が採択される見通しです。条約の今後の運用が大きな課題になります」と語りました。

 中満氏は条約案について、「核兵器の非人道性が盛り込まれたことは非常に重要です」と述べ、「被爆者のメッセージ、市民社会のなかから声をだしていただいたことは強力な支援でした。感謝しています」と語りました。

 志位氏は、今回の国連会議第2会期の2日目に、会議場内で、中満氏が、ホワイト議長とともに、被爆者代表から「ヒバクシャ国際署名」の目録を受け取ったことに触れ、「被爆者と日本の運動への激励になっています」と感謝を伝えました。

 中満氏は、「核兵器禁止条約の採択に対して、核保有国がどういう反応をするかを注目しています。禁止条約の採択を契機に、核保有国と非核保有国の対話がすすむのではと期待しています。核軍縮の全体の状況が変わる中、具体的な政策をどう進めるか、議論を進めていきたい」「8月に広島と長崎を訪問します。今後どういう対応をとるのか考える良い機会になります」と抱負を語りました。

 志位氏は、核兵器禁止から廃絶へとすすむ力として、(1)史上初めて核兵器を違法化する核兵器禁止条約のもつ力(2)この流れを推進している多数の国々の政府と市民社会の力(3)核保有国とその同盟国での政治の変革―という3点を指摘。「被爆国の政党として、力をつくしていきたい」と決意を伝えました。

 志位氏と中満氏は、今後とも意見交換していこうと握手を交わしました。


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