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2017年7月7日(金)

志位委員長、「国連会議」に出席

元上級代表・キューバ軍縮大使と会談

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(写真)「核兵器禁止条約交渉の国連会議」に出席する志位和夫委員長(前列右)と笠井亮衆院議員・政策委員会責任者(その隣)=5日、国連本部(遠藤誠二撮影)

 【ニューヨーク=遠藤誠二】核兵器禁止条約交渉の国連会議第2会期(7月7日まで)に参加するためニューヨーク入りした日本共産党の志位和夫委員長ら代表団は、到着した5日(現地時間)の午後から、国連本部で開かれている同会議に出席しました。

 志位委員長は同日、同本部内で、セルジオ・ドゥアルテ元国連軍縮問題担当上級代表、キューバのベニテス・ベルソン軍縮大使と相次いで会談し、核兵器禁止条約の最終案の内容について意見交換するとともに、大詰めの段階にある国連会議の成功、禁止条約を力に核兵器全面廃絶にすすむことなどで、協力していくことを話し合いました。

 志位委員長の同会議参加は、3月末の第1会期に続いて2度目。今回は、条約の採決が予定されている7日まで滞在し、各国代表、市民社会・NGO(非政府組織)と会談・交流するなど、条約採択にむけて活動します。

ドゥアルテ元上級代表 各国での世論が重要

ベルソン軍縮大使 核廃絶へのステップ

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(写真)ドゥアルテ元国連軍縮問題担当上級代表(右)と会談し握手する志位委員長=5日、国連本部(遠藤誠二撮影)

 志位委員長とドゥアルテ元上級代表との会談で、ドゥアルテ氏は、「交渉会議は素晴らしいものになっており、ホワイト議長のもと率直で透明性の高い会合が進行し、最終案に到達した。全体として、主要な内容と合意が盛り込まれている」と評価し、多数の会議参加国によって採択される見通しを語りました。

 志位委員長が、「第1条で、核兵器使用の威嚇の禁止が新たに盛り込まれており、これは歓迎すべきことです。核抑止力論への厳しい批判です」と述べると、ドゥアルテ氏は「核兵器は存在そのものが威嚇のためのものであり、いくつかの国が会議でその文言を入れることを主張するなかで、最終案に盛り込まれました」と応じました。

 志位氏が、「条約が採択された後、これを力に核兵器完全廃絶にすすむ新たなたたかいが大切です」と述べたのに対して、ドゥアルテ氏は、「政策を変える政治の力、それぞれの国の世論が重要だと考えます」「核兵器禁止条約がどういうものなのか、政治家や市民社会の代表が国民に説明し、核兵器廃絶に向けた道を開くことが大事です」と強調しました。

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(写真)キューバのベルソン軍縮大使(左)と握手する志位委員長=5日、国連本部(遠藤誠二撮影)

 キューバ・ベルソン軍縮大使は、6月15日に始まった同会議第2会期にキューバ代表として出席し、条約案補強等で積極的な役割を果たしています。ベルソン氏は、ホワイト議長が3日に提示した条約最終草案について各条文にそくして説明。第1条は、核兵器使用の威嚇やあらゆる核実験を禁じた内容になっており、「核兵器は国際法上、違法だということを明確にしたものになっている」と指摘するとともに、「全体的に主要な問題が入り、国際社会がとりくんできた成果といえる歴史的な条約です」「核兵器全面廃絶にむけた道筋が示された最初のステップです」と高く評価しました。

 志位委員長は、「核兵器の使用の威嚇を禁じたことは、核兵器に依存した安全保障論への厳しい批判となっています」と指摘。「禁止条約は新たなスタートです。核兵器の完全廃絶というゴールにむかって力を尽くしたい」と決意を述べました。


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