2017年7月7日(金)
九州豪雨 死者3人、不明19人
道路寸断、孤立する住民も
45万人に一時 避難指示
5日から九州北部を襲った記録的な豪雨は福岡、大分両県内で死者3人、安否不明19人、家屋や道路、鉄道などに大きな被害をもたらしました。6日未明からは、消防や警察、自衛隊による救助活動が行われました。
福岡県や県警などによると福岡県朝倉市で男性1人の遺体が発見されたほか、正午現在で同市で行方不明者1人、重軽傷者が久留米市で3人、朝倉市で1人、住宅が流失するなどした東峰村では3人が安否不明者となっています。大分県日田市小野地区では、土砂崩れに3人が巻き込まれ、43歳の男性1人が死亡。大分県警によると、同日午後、日田市内の川で新たに遺体がみつかりました。また大分県内の午後2時半現在の安否不明者は、15人にのぼりました。
大雨による避難指示(緊急)は福岡、大分、熊本の3県合計で18万世帯45万人以上に出されました。
気象庁は5日から福岡、大分両県に出されていた特別警報を午後2時10分に解除しましたが、これまでの雨で地盤が緩んでいるとして、引き続き福岡、大分、熊本、佐賀、長崎の5県内に大雨警報を出し、土砂災害への警戒をよびかけています。
道路の冠水や埋没、損壊などの被害は福岡県内で61件(正午現在)、大分県内で106件(午後2時現在)に上り、避難できず孤立する住民もでました。