2017年7月6日(木)
首相「反省」口先だけ
臨時国会・解散総選挙を
志位氏
日本共産党の志位和夫委員長は5日、羽田空港での記者会見で、記者団から東京都議選で大敗した自民党・安倍政権の姿勢について問われたのに対し、都議選中に安倍晋三首相が抗議する市民を指して「こんな人たちに負けられない」と発言し、菅義偉官房長官も安倍氏の演説には「何の問題もない」と述べたことに言及し、「安倍首相は『反省』を述べたが、口先だけだ」と厳しく批判しました。
志位氏は「自分の味方は優遇するが、自分の敵と考えたら徹底的に攻撃する。こういう政治姿勢が厳しい批判を呼び起こし、(都議選で)厳しい審判が下ったが、まったく反省がみられない」と語りました。
その上で、「首都の審判で安倍政権にレッドカードがはっきり突きつけられたわけだから、この審判を受けて、これまでやってきた国政の私物化の問題、憲法破壊の強権的な政治の問題について、国民に審判を仰ぐ必要がある」と強調。「首都の結果をみても、国民世論と国会の構成には大きなギャップ(格差)が生まれている」として、「解散・総選挙で国民の審判を仰いで、国民の民意を反映する国会にする必要がある」と述べました。
また、閉会中審査に安倍首相が出席しない方針を自民党が示していることについて、「論外だ。総理の政治責任や(加計、森友)疑惑では総理の関与の問題が問われているわけだから、当然総理が出席した予算委員会での集中審議を要求していく」と強調しました。
志位氏は「私たちは憲法53条に基づいて臨時国会の召集を要求しており、召集する義務が内閣にある。ずるずると先延ばしすることは許されない」と指摘。首相出席の予算委集中審議は「最低限、緊急に行うべきだ」と述べ、臨時国会の早期召集を求めていく考えを表明しました。