2017年7月5日(水)
核保有・傘下国も参加可能
禁止条約最終案 7日採択へ議論大詰め
【ニューヨーク=池田晋】核兵器禁止条約国連会議のホワイト議長は3日、7日の第2会期最終日の採択に向け、条約の最終草案を提示しました。最終案は、核兵器を廃棄した保有国だけでなく、保有した状態の核保有国や、「核の傘」の下にある国も条約に参加できることを明記。参加国からは「歴史的瞬間を逃すことはできない」(南アフリカ)と、7日の採択へ改めて強い決意が表明されました。
会議は、5日から最終案についての議論を開始し、大詰めを迎えます。
ホワイト議長は、最終案について、核保有国に対する措置を定めた当初案の第2〜5条が「会議にとって主要な挑戦だった」とし、最終案では、核廃絶に向けた措置がより具体化されたと強調しました。
当初案では、自国の核兵器を廃棄した国のための措置を規定していましたが、最終案は▽核兵器を所有、管理する国▽他国に所有、管理されている核兵器を自国領域内に持つ国―も第4条で明記。保有したまま参加する国の廃棄期限は、最初の締約国会議で別に定めるとしています。
国連事務局は同日までに、会議の参加国リストを公表。それによると、121カ国が参加しています。