2017年6月29日(木)
稲田防衛相罷免を 志位委員長、会見で表明
日本共産党の志位和夫委員長は28日、東京都文京区の街頭で記者団から、有権者に自民党都議候補への支持を「自衛隊としてもお願いします」などと言った稲田朋美防衛相の発言について問われ、次のように答えました。
―稲田防衛相の都議選での応援での発言の受けとめをお願いします。
実力組織である自衛隊が、特定政党の候補を応援するということが許されたら、恐ろしい社会になるということは、誰が考えてもわかることです。ところが稲田大臣には、その当たり前の判断がつかない。言って良いことと、悪いことの区別がつかない。こういう人が防衛大臣を務めていること自体が、大問題だと思います。ただちに罷免です。
稲田氏は、これまでもたびたび大臣としての資質を根本から問われる言動を繰り返してきたという経過があります。南スーダンPKOの「日報」隠蔽(いんぺい)問題、「森友」疑惑に関する虚偽答弁の問題、さらに「教育勅語」を称賛した発言の問題、一つ一つが大臣失格という言動を繰り返してきたわけですが、ことごとくこれをかばいだてしてきた安倍首相の責任は重いと思います。
今度についても、かりに首相がかばいだてをするということになれば、首相そのものがいよいよ失格になるということも強く指摘しておきたいと思います。
―確認ですが、辞職と罷免のどちらを求めますか。
本人が辞任をしないといっているわけですから、首相が罷免するしかありません。
―撤回してすむ問題ですか。
「撤回」ですむ問題ではありません。そういう判断がつかないという資質がはっきりしたわけですから。
―都議選に与える影響はどうみますか。
安倍政権の劣化、モラル崩壊を示すものとして、厳しく批判が集中すると思います。