2017年6月28日(水)
大激動のいま 「赤旗」の役割
国民運動
市民のたたかい伝える
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安倍政権の暴走に、「黙っていられない」と市民が自発的に立ち上がり、行動する動きが広がっています。
先の国会で最大の問題となった「共謀罪」や森友・加計学園疑惑に対して、首相官邸前や国会前には「政治の私物化やめよ」「民主主義を守れ」と手作りのプラカード持参など市民らが連日、詰めかけました。地方でも広がった「路上の民主主義」とも呼ばれる新しい市民の動きを伝え、応援してきたのが「赤旗」です。
ともに怒り行動
3月に発足した青年を中心としたグループ「未来のための公共」の動きも最初から報じています。2012年3月から続く原発ゼロ、再稼働反対の首相官邸前抗議も最初から伝えています。
「赤旗」を見て行動に参加する人も少なくなく、「国会前に行くと必ず、『赤旗』の腕章をした記者がいる。市民目線の姿勢を感じます」との激励も。国民・市民とともに怒り、行動する。それが「赤旗」の信条だからです。1万8千人もの市民が参加した10日の国会大包囲行動を多くのメディアが無視したのとは対照的です。
通常国会は終わりましたが、市民のたたかいは終わりません。あらゆる場所で、世代を超えて広がる草の根からのたたかいを伝え、応援していきます。
働き方改革批判
安倍首相が「最大のチャレンジ」と位置付ける「働き方改革」。「月100時間未満」という残業時間の上限について他のメディアは「法的強制力ある初の規制」と礼賛します。
「赤旗」は、「過労死ラインまで働かせてもよいなんて殺人だ」と過労死・過労自殺で家族を亡くした人の怒りや長時間残業野放しの職場実態を示して「過労死ラインの長時間労働にお墨付きを与える」と批判しています。
政府の「同一労働同一賃金」ガイドライン案をメディアが「格差是正へ」と持ち上げたときにも、企業の判断で基本給の差別ができるとして「格差固定化の危険」と告発したのも「赤旗」だけでした。「『赤旗』を読まないと『働き方改革』の本質が分からない」との声が寄せられています。
安倍内閣は「働き方改革」法案を秋の国会に提出し、「残業代ゼロ法案」とセットで成立をねらっています。労働者の立場に立ち、たたかいと結んで雇用破壊を許さない「赤旗」の値打ちはいっそう重要になっています。
(深山直人 国民運動部長)