2017年6月25日(日)
沖縄・辺野古
「埋め立てやめろ」
護岸工事2カ月 海上パレード
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沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する市民らは24日、護岸工事の開始から2カ月となる25日を前に海上パレードを行い、「海を壊すな! 違法工事を直ちにやめよ!」と抗議の声を上げました。
「沖縄慰霊の日」翌日のこの日も、埋め立て予定地北側に位置する「K9」地点で早朝から工事が始まりました。砕石が海中に落とされるたびに大きな音とともに白い土煙が上がりました。
護岸は砂浜から約80メートルほど沖合に延びています。海中に投下した石材が流されないようにするための消波ブロックが、近くの砂浜に大量に置かれています。
カヌー20艇と抗議船4隻は工事現場を見渡せる瀬嵩(せだけ)の浜の沖合に集結。浜に集まった約150人に送り出され、一列になって工事地点付近までパレードし、「戦争のための埋め立てをやめろ」と訴えました。
米軍が駐留する国や地域の女性たちでつくる「軍事主義を許さない国際女性ネットワーク会議」の人たち約30人も連帯し、乗船。砕石の投下を目の当たりにしたハワイの大学院生(31)は「海が汚染されて心が痛む」と話し、土地を愛し尊敬するという意味の「アロハ・アイナ」とコールして抗議しました。
工事資材が搬入されている米軍キャンプ・シュワブのゲート前では、沖縄戦やシュワブ内にあった大浦崎収容所で亡くなった人たちを悼む「慰霊祭」が執り行われました。