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2017年6月24日(土)

首相は説明責任果たして

前川前次官会見 権力私物化に危機感

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 安倍晋三首相の友人が理事長の学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)による獣医学部新設計画をめぐり「行政がゆがめられた」と告発している文部科学省の前川喜平前事務次官が23日、日本記者クラブで会見しました。前川氏は、「一部の者のために権力が使われるなら国民の手で正されないといけない。そのために(国民が)事実を知らないといけない」と強調。「安倍首相自ら先頭にたって説明責任を果たしてほしい」と求めました。

 会見で前川氏は、「初めから加計学園に獣医学部をつくらせる結論があって、そのためにさまざまな条件が付け加えられた」と指摘。昨年11月9日の国家戦略特区諮問会議決定などで「広域的に」「平成30年(2018年)4月開学」といった条件をつけたことで、加計学園しか該当できなくなったと述べ、「(規制の)穴のあけ方に問題があった」と批判しました。

 文科省が萩生田光一官房副長官の関与を示す文書を残していることについては、職員が「虚偽を盛り込むことはありえない。中身はほぼ間違いない」「萩生田氏の名前があり、なんらかの関与があった可能性は高い」と語りました。

 また読売新聞が前川氏の私的な行為を報じたことについて、「官邸の関与があったのではないか」と感じていることを紹介。「私以外にも同じことが起きていれば大変。監視社会化が進み、権力が私物化され、メディアまで私物化される社会の入り口に(日本が)たっているのではないかと危機感を持っている」と述べました。


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