2017年6月23日(金)
きょうの潮流
攻撃は最大の防御。勝負ごとによく使われる格言です。好機を最大限に生かして攻め続け、相手に主導権を握らせない。それは同時に優れた防御手段でもあるとの意味です▼いま都内各所で開かれている日本共産党の演説会。「そうだ!」「よし!」「がんばれ!」。都議選の候補者や応援弁士の熱の入った話に、あちこちから掛け声が飛び交います。都政でも国政でも、自公政治からの転換を訴える姿は元気よく明るい▼一方、自民党の演説は推進してきた豊洲移転をはじめ、言い訳に終始しています。疑惑まみれで強権をふるう安倍政権へのやじも。足を止めて聴き入る人はまばらで、運動員ばかりの街頭演説会も目にしました▼「もう自民党には愛想が尽きた」「とにかく安倍さんを引きずりおろして」。こうした声が共産党の候補者に次々と寄せられています。ビラを配っても、電話で対話しても広がっていく共感に確かな手ごたえを▼追い詰められ、焦る相手は反共攻撃に明け暮れています。自民とともに政治をゆがめてきた公明党は政策論争を投げ捨て、お得意の誹謗(ひぼう)中傷。悪罵で人心を惑わしながら、公明を名乗るところにこの党の性根の卑しさが表れています▼都民ファーストの会はその公明党と選挙協力を結んでいます。代表の小池都知事も安倍政治には口をつぐんだまま、受け皿にはなり得ません。対決軸も攻守も鮮やかになった今度の都議選。自公を攻めに攻めて、政治の本を正し、築地と都民・国民の生活を守るたたかいです。