2017年6月23日(金)
森友・加計疑惑解明に不可欠
臨時国会召集を要求 4野党が衆参両院に提出
書記局長・幹事長会談
「加計学園」疑惑がいっそう深まるなか、「幕引き」を図ろうとする安倍政権に対し、日本共産党、民進党、自由党、社民党の4野党は22日、国会内で書記局長・幹事長会談を開き、真相解明のため、憲法53条にもとづき、臨時国会の召集を政府に求めることで一致しました。4野党は同日、安倍晋三首相あての臨時国会召集要求書を衆参両院にそれぞれ提出。さらに、来週にも安倍首相に直接申し入れることを確認しました。
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要求書では、先の通常国会で「森友・加計」疑惑に関する説明責任をまったく果たさず、きわめて強権的な国会運営で強引に閉会した安倍政権の姿勢を「おごりと言うほかない」と批判。安倍首相が国会閉会を受けた記者会見で「真摯(しんし)に説明責任を果たしていく」と述べたにもかかわらず、閉会中の予算委員会等の開会を拒否しているとして、「国民に広がる政治不信を解消するためには、国会が国民の負託に応え、疑惑の真相解明に取り組むことが不可欠である」と強調し、速やかな臨時国会召集を強く求めています。
日本共産党の小池晃書記局長は、会談後の4野党共同記者会見で、「加計」疑惑をめぐり、わずか3時間の参院予算委員会のみで幕を閉じ、閉会後には、同学園の獣医学部開学時期などについて安倍首相の意向を側近の萩生田光一官房副長官が文部科学省に伝えたとする文書が発覚したと指摘。「国民の怒りが沸騰している。萩生田氏は私の予算委での質問に『決定にかかわって指示したことはない』と答弁しており、虚偽答弁の可能性もある」とし、「首相の関与をはじめ、徹底的に真相解明するべきだ。前川喜平・前文科事務次官の証人喚問を含め、きちんと国会が責任を果たす必要があり、一刻も早い臨時国会開会を求める」と強調しました。
日本共産党からは、会談に穀田恵二国対委員長が同席。参院への要求書提出には日本共産党の山下芳生副委員長と、民進党の小川敏夫参院議員会長、社民党の福島瑞穂副党首、自由党の森ゆうこ参院会長、「沖縄の風」の糸数慶子代表が参加しました。
憲法53条は、衆参のいずれかの4分の1以上の議員の要求があれば、内閣は臨時国会召集を「決定しなければならない」と規定しています。