2017年6月22日(木)
新たな離農者をうむ
改定農業災害補償法 紙氏が批判
参院農水委
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日本共産党の紙智子議員は、15日の参院農林水産委員会で、農業災害補償改定法について質疑を行いました。
同改定法では、名称を農業保険法に変えるとともに農業共済制度の当然(義務)加入制、一筆方式(耕地一筆ごとに、対象となる災害により、基準収穫量の3割を超える減収があったときに共済金を支払う方式)などを廃止し、新たに収入保険制度を創設します。
紙氏は、参考人質疑で農業者から「収入保険制度よりも現行の農業共済制度とナラシ対策(米価が減落した際、収入を補てんする保険的制度)の方がメリットは多い」との意見が出されたことを示し、「当然加入を廃止することで、無保険者が増える可能性もある。自然災害が発生しても、救済制度がなければ新たに離農者がでるかもしれない」と批判。農業共済制度の減少・削減ではなく、所得補償と組み合わせた収入保険制度とするよう主張しました。