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2017年6月19日(月)

統幕文書 やはり あった

仁比議員告発のものと酷似

戦争法成立見通し伝える

安倍首相「確認できぬ」と答弁 15年

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 戦争法をめぐる2015年の国会審議で、日本共産党の仁比聡平参院議員が存在を指摘した自衛隊の河野克俊統合幕僚長と米軍高官との会談記録を18日までに、本紙は防衛省への情報公開請求で入手しました。文書の大部分は墨塗りとなっていますが、題名や体裁などは仁比氏が明らかにしたものと酷似。仁比氏らの追及に「(文書の)存在を確認できなかった」としてきた安倍晋三首相の答弁が虚偽だった疑いが浮上しました。  (矢野昌弘)


写真

(写真)防衛省が開示した文書(上)と、仁比参院議員が明らかにした文書(下)

 仁比氏が明らかにした文書によると、14年12月に訪米した河野統幕長は戦争法案が国会に提出される半年前でありながら「来年(15年)夏までには」と成立見通しを米軍高官に伝えていました。

 防衛省が開示した文書と仁比氏が明らかにした文書は「統幕長訪米時のおける会談の結果概要について」と題名が一致しています。助詞を「に」とすべきなのに「の」と誤った部分までもが同じでした。

 会談した米軍高官7人の名前と日時、場所も完全に一致。高官ごとの会談内容を記したページ数や字体、発言記録の文量も一致しています。

 15年当時、文書の確認を求めた仁比氏らに対し、安倍首相は「同一のものの存在を確認できなかった」と答弁。中谷元防衛相(当時)は「本物であるのか、防衛省でつくられたものであるのか、これを調査している」などと述べ、まともに答弁しようとしませんでした。

 文書をめぐっては、防衛省情報本部の3等陸佐・大貫修平さん(42)が文書を“漏えい”した疑いで、陸上自衛隊中央警務隊から、違法な取り調べをうけ、国に賠償を求める裁判をさいたま地裁で起こしています。

 大貫さんの代理人、伊須慎一郎弁護士は「防衛省は、『同一の文書は確認できなかった』と国民に説明しながら、その裏で文書の“漏えい”の犯人捜しをしていたことが明らかになった。黒塗り部分は不明だが、全く同じものといっていい。安倍首相らの答弁が虚偽だといえる」と指摘します。


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